本牧は、第二次大戦後、本牧十二天を含む中心部が、米軍に接収され、在日米軍の住宅地ベイサイドコートとなっており、フェンス一枚を隔て向う側がアメリカという、アメリカの香りのする町だった。そのすぐ外側に、クラブ「ゴールデンカップ」があり、日本人とアメリカ人の入り混じる独特の文化をもっていた。その中で、結成されたのが、ザ・ゴールデンカップスというグループサウンズ(GS)であった。
GSは、1966年に来日したザ・ビートルズの影響を受けたアーチストたちが、70年くらいまでをピークに活躍した現象であった。特徴は、エレキギター、エレキベースといった電気楽器を主体とした4~7人編成のバンドであること。さらには、歌う人(歌手)、演奏する人(バンド)、作る人(作詞家、作曲家など)という垣根をなくしたことであった。
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