横浜歴史さろん

コーヒー コーヒー

神奈川落語④ 抜け雀 

すずめ

小田原が舞台。別名「雀駕籠」。

小田原の相模屋喜兵衛という宿屋へ泊まり込んだ客が、朝から晩まで飲みつづけて一文も払わない。主人が催促すると「実は一文なしだ。宿賃のかたに、ついたてに絵を描く」と言って、5羽の雀を描いていく。人に見せることは、かまわないが、売ってはいけないと言い残していく。すると翌朝、朝陽が差すと、ついたてから雀が飛び立って、しばらく遊んだのち、ついたてに戻った。これが、評判となり、宿は満員の大人気。ある日、お忍びで大久保加賀守がお見えになり、「買い上げたい」と言う。しかし、約束があるので、売れないと断ると「これは千両の価値がある。その絵描きが来たら必ず城内に沙汰せよ」といって帰った。

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